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体を硬くするのは酵素?ホルモン?

世田谷の田園都市線桜新町
脊髄損傷向けトレーニング&コアコンディショニング
「自分で歩く」をプロデュースする柳澤真由美です。

先日、「体が硬くなる酵素が出ている気がするんです」と
クライアントさんの呟きから始まった
酵素についてのお話。

酵素って「体の中で起きる化学反応(=消化・吸収・代謝・排泄)を促進するためのもの」
と前回お話しました。
https://activate.tokyo/blog/2022/08/01/post-2083/
酵素でないなら何んですかね〜「ホルモンですか」と言う流れになりました。

ホルモンって焼肉?じゃないです!!!
体の中で内分泌される分泌物で血液に乗って全身を巡る物をホルモンと呼びます。

<代表的なホルモン>


膵臓で作られるインスリン
卵巣で作られるエストロゲン
脳の下垂体で作られる成長ホルモンやオキシトシン
(ホルモンには100種類以上)

内分泌される分泌物で血液に乗って全身を巡る物をホルモンと呼びます。
つまり、ホルモンは、内分泌腺から直接血中に排出され、血流を介して全身に送られ、
必要なところでその作用を発揮する化学物質、分子のことです。

<焼肉ホルモンとは>

酵素の次に体の中で働いてよく聞くのはホルモン。
焼肉のホルモンは内蔵ですね。
<プチ情報>
ミノ   第一胃袋
ハチノス 第二胃袋
ゼンマイ 第三胃袋
ギアラ  第四胃袋
コブクロ 子宮
ハラミ  横隔膜
(きゃー!!!全く知らずに食べてたわ・・・・・)

<ホルモンの構造>

ホルモンは化学構造によりペプチドホルモンステロイドホルモンアミン型ホルモンに大別される
・視床下部、下垂体、膵ランゲルハンス島から分泌されるホルモンはペプチドホルモン
・副腎皮質ホルモンと性ホルモンはステロイドホルモン
・甲状腺ホルモンと副腎髄質ホルモンはアミン型ホルモン

ホルモン受容体は細胞膜に存在するものと、細胞質や核内に存在するものに大別される。
ステロイドホルモンと甲状腺ホルモンは脂溶性なので細胞膜を通り抜けて細胞内に入ることができるので、その受容体は細胞内に存在する。

一方、ペプチドホルモンや甲状腺ホルモン以外のアミン型ホルモンは水溶性なので細胞膜を通り抜けることができず、その受容体は細胞膜に存在する。

<働きによって変わる>

ドーパミンは、神経細胞に含まれる物質ですが、シナプスで極微量が分泌されて1対1の伝達に使われたときに「ドーパミンは神経伝達物質として働いた」と言います。しかし、まれですが、神経細胞に含まれるドーパミンが大量に放出され、すぐ血液に入って全身にまわり、遠くに離れたたくさんの細胞に作用することもあります。この場合には「ドーパミンはホルモンとして働いた」と言います。つまり、ドーパミンがどのように働いたかによって、神経伝達物質、ホルモンのどちらに属するかが変わるのです。

https://allabout.co.jp/gm/gc/491562/

「神経伝達物質、ホルモンという分類は、物質によって決まっているわけではないのです。」
調べて初めて知りました。
どう作用するかで神経伝達物質として働いたか、ホルモンとして働いたか変わるんですね。


<神経伝達物質>


アセチルコリンが放出されると、筋細胞膜(筋鞘)のアセチルコリン受容体に結合し、ここで活動電位が生じます。すなわち、筋細胞膜が興奮した状態になるのです。 

筋収縮の仕組み

アセチルコリンが放出されると、筋細胞膜(筋鞘)のアセチルコリン受容体に結合し、
これは神経伝達物質の伝達方式の1体1のタイプなので
「体が硬くなるホルモン」ではなく、
「体が硬くなる神経伝達物質が出ている」と表現すれば
「そうかもね」と会話が成り立つのではないかと思います。

<まとめ>

酵素は促進物質で消化などで直接働く
ホルモンは血液を通して内蔵や筋肉に働きかけ、内蔵筋肉を働かす
神経伝達物質はシナプスとシナプスを1体1で働かす

もう少し分かりやすく言うと
「体を硬くする化学物質が放出される」なら分かりやすいかな。(笑)