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汗の種類 温熱性?精神性?味覚性?

世田谷の田園都市線桜新町
脊髄損傷向けトレーニング&コアコンディショニング
「自分で歩く」をプロデュースする柳澤真由美です。

脊髄を損傷すると自律神経の働きが弱り
体温調節の役割を担う発汗が出来なくなったり、機能が弱まったりします。

発汗には大きく分けて3つの発汗があります。
体温調節機能が伴う発汗を温熱性発汗、
緊張したときなどにかく汗を精神性発汗、
刺激の強い食事をしたときにかく汗の味覚性発汗。

受傷後汗をかかなくなった方も足底に汗をかく方は多いのは
体温調節より精神性発汗の意味合いが強いと言うことです。


温熱性発汗

視床下部の体温調節中枢にあり
手掌・足底を除いた全身に汗をかきます全身から持続的に発汗。
汗腺の種類:エクリン腺


1mlの水が蒸発する際に0.58kcalの熱を奪うので、
汗(99%は水分)が100ml蒸発すると、体重70kgの人の体温を1度下げられます。
なんと!汗が蒸発する前に流れ落ちたり、タオルで拭いたりすると体温が下がらないので、
余計に汗が出てきてしまいます。
ドバッとかく汗では体温が下がらない!じわっと全身から発汗しないと良い汗ではないのですね。

「ひたいや首筋」の発汗は活発に活動し代謝が上がった脳を冷却する意味があり、
「わき」の発汗は闘争・逃避で筋肉を使うための準備として、
わきの太い血管を通る血液を冷やして全身の体温を下げる意味があります。

神経性発汗

大脳皮質に中枢があり、短時間に発汗するのが特徴。
腋窩・手掌・足底に汗をかきます
汗腺の種類:エクリン腺、アポクリン腺

手のひら・足の裏の発汗は体温を下げる効果はほとんどなく、
滑らずに木の枝をつかんで逃げるサルの時代のなごりと言われています。


味覚性発汗

主に辛い物を食べると頭皮・顔面を中心とした上半身に発汗します。
汗腺の種類:エクリン腺

もう一つよく起きるのが低血糖症状です。

低血糖血糖値が70mg/dL以下になると交感神経が興奮し、
冷汗、手の震え、頻脈、顔面蒼白といった症状が出てきます。

この症状がよく出る人もいれば、全く出ない人もいます。
夕方どうも具合が良くないと言う方は一度甘いジュースやお菓子を食べてみてください。
しばらくして改善される場合は、低血糖状態が考えられます。
お守りに、チョコレートや飴を持ち歩くと良いです。


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