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便 便秘や軟便はどういう仕組み?〜2〜

世田谷の田園都市線桜新町
脊髄損傷向けトレーニング&コアコンディショニング
「自分で歩く」をプロデュースする柳澤真由美で

本屋で雑誌を見たり、気持ちよく街を歩いたり、山登りをしていたりすると
突然トイレに行きたくなることありませんか?私はよくあるのです。まあまあ頻繁に(笑)

トイレに行きたくなるメカニズムはこんな感じです。

排便は「腸と脳との連携プレー」
1⃣胃結腸反射 
胃に食べ物が入るとその刺激で大腸の蠕動運動が起こり便は直腸へ送られます。
2⃣排便反射
直腸に便がきたという情報は仙髄の排便中枢に伝わり便を送り出す働きが強くなります。
3⃣大脳へ伝達
結腸が便を出す準備を始める一方で、そのシグナルを仙髄を経て脳に伝えます。
4⃣大脳からGOサイン
状況に応じて”便を出す””我慢する”の指令を出します。
排泄の指令が出ると腹筋が収縮して腹圧が加わり、肛門括約筋が緩んで便が出るのです。



ここからは前回のつづきのお話です。(^^)

トイレに行きたいなと思った時は、便が直腸に降りてきた状態。

「サンプリング」で感知してすぐトイレへ行け!!と指令を受けても
近くにトイレがないときは、「アコモデーション」でやり過ごす。
って事で済むはずなんです。
我慢しすぎると便秘になるよって言われる事ですね。

しかし、問題は軟便。

液状便は反射を強く刺激し、
内肛門括約筋が強制的に弛緩し、
反して外肛門括約筋の収縮が促されますが40~60秒程度しか我慢できません。

えっ、液状の便は60秒ほどしか我慢できない!!!

この反射システムだと2個ある筋肉のうち、外側の外肛門括約筋で閉めておくだけなんです。

脊髄を損傷すると自律神経がダメージを受け排便コントロールが難しくなります。
便秘がちになる人も。
そこでこのサンプリングを利用している方も。
何人かの方は肛門括約筋を緩めてウォシュレットで肛門を刺激して排便を促している方もいらっしゃいます。
そうすると排便しやすくなったり、自力で排便できる方も。

いや、腐ったものや食中毒の原因となる食べ物を早く体外へ排出すると言う意味では
物凄く優れたシステム!

ちなみに
正常で理想的な便の水分量は約70〜80%です。(色は黄色っぽいもの)
・80〜90%になると泥状便(軟便)
・90%以上で水様便(下痢便)になります。

やっぱり普段の生活ではある程度我慢できないと困る。と言うこと。

次回は直腸に来る前に対処できることについてお話ししますね!

時には遊びながら
体を動かして
気持も動かして
楽しんで!生活に面白さを!
それでは今日も、 意気 、活き、粋と! まいりましょう!
オンラインのカウンセリングも受付ています。
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こちからからどーぞ。