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歩き方研究 山歩きの醍醐味 

世田谷の田園都市線桜新町
脊髄損傷者向けトレーニング&コアコンディショニング
「自分で歩く」をプロデュースする柳澤真由美です。

最近よく山歩きをしています。
元々は、旦那さんのLDLの数値が高くて健康診断に行くたびに
ドクターにいつどうなってもおかしくないと脅されていて、(笑)
出来るだけ自然な形で健康になる一つの手段として
運動→山登りを選択しました。

最初キツイ山歩きも徐々に慣れてくると、段々憧れの山に登りたくなり
今では標高差200mくらいの里山から
3000m級の山々まで色々登りながら楽しんでいます。

そして、冬山=遭難・寒い・キツイ

とイメージを持っていた私は、冬山だけは行きたくない!!!!

と思っていたのに、今年に入ってからは
アイゼンがないと登れない山に立て続けに行きました。
目標が目の前にあると人は変わりますね。(実感)

山歩きの醍醐味

山を歩いていると、毎回キツイです。

キツイなか一歩一歩足を前に出すことで、一歩分前に進んでいる。

と思いながら進んでいます。

そして、今自分の体の状態と会話し始めます。(笑)
・上半身は山の斜面に対してどの位置にあるか?
・骨盤と上半身(胸郭)の位置はどうなっているか?
・仙骨の向きはどの方向に向いているか?

などなど、自分の体と向き合い、調整していくと徐々に体が動くようになります。

雪渓歩きをして感じること

雪渓を歩く時にアイゼンをつけて歩いてみました。
緩斜面では感じないのですが、急斜面で足の運びを気にしないで歩いていると
アイゼンを履いているのにズルっと滑る現象が起きてきます。

<対策として>
・急斜面ではつま先を「ハの字」にして足裏全体を雪と地面に対して接地させると
滑りにくくなると聞き実行すると滑らなくなりました。


・急斜面で一歩前に出して体重をかけていく時
足首と膝と股関節が曲がった状態で体重をかけていくので
股関節を主導で動かすと、それも外旋をやや強く出していくと
上手く体重が載ってアイゼンが滑りづらいと体感しました。

よくトレーニング中に「股関節から動かす」とアドバイス
することが多いのですが、外からみると殆ど差がない動きでも
自分の中では変わった=雪渓で滑らなくなった
と言うフィードバックがあってこの使い方が良いと脳が覚える
そんな感覚を味わいながら雪渓歩きをしていました。

理にかなった動きとは

脊髄を損傷して動きがバラバラになるような時=協調性が出ない時
動かしやすいところを動かすと言う戦略を取っているように感じます。
股関節のように筋肉・神経が多くあったり、動きの自由度も高い関節だと
動かすのが難しく、コントロールするのが大変なんだと思います。

そこで体がとる戦略は、膝のようにほぼ曲げ伸ばしの一方向で動かせる
関節を動かしたくなるようです。

歩いているときも膝の曲げ伸ばし(膝屈曲・伸展)を手動で使う方が多いです。

ここでフィードバックが必要になるんだと実感しました。

そして理にかなった動きとは、
雪渓で滑らない動かし方でもあるし
一番簡単に動かせる動かし方でもある。
その場、その場で最適を選択できる事ではないかと考えています。


動かした結果どうなるか


脊髄損傷後に感覚神経=フィードバック(動かした結果どうなったか)が
とても弱くなるか、無くなります。
そんな中でも、極力フィードバックがある、または感じる運動を繰り返すことで
いつでもできる状態(再現性)の確率が上がっていくので、
改めて、運動の繰り返しとフィードバックの大切さを感じました。

その人に合ったフィードバックを感じる運動を見つけるのも
コミニケーションの中でしか感じられない事だと
雪渓登りで感じたお話でした。


時には遊びながら
体を動かして
気持も動かして
楽しんで!生活に面白さを!
それでは今日も、 意気 、活き、粋と! まいりましょう!
オンラインのカウンセリングも受付ています。
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こちからからどーぞ。